「訪問看護ステーションのホームページ制作を検討しているけど、一体何を書けばいい?」
「ホームページがあれば、採用にも役に立てられる?」
訪問看護ステーションを運営するうえで、このようなことでお悩みではないでしょうか。
ホームページを制作すれば、地域医療の連携のみならず、経費削減や採用にも活かせます。
この記事では、訪問看護ステーションにおけるホームページ制作の必要性やポイント、自社サイトのメリットについてWeb制作のプロがわかりやすく解説します。ぜひ、参考にしてください。
訪問看護ステーションが自社サイトを制作する3つの必要性
訪問看護ステーションが、自社サイトを制作する必要性について3つ解説します。
訪問看護ステーションと地域医療や介護との連携を強化
自社サイトを制作すれば、地域の医療機関や介護施設との連携強化に繋がります。ホームページ内に以下のような情報を掲載すれば、いつでも確認してもらえるでしょう。
- 訪問可能エリア
- 実績
- 対応可能な医療行為
自社のアピールができれば、地域の方々への認知度を高め、新規利用者の獲得にも期待できます。
採用コストの価格高騰が大きな負担
訪問看護ステーション運営の負担となる原因として、採用コストの価格高騰があります。公益社団法人日本看護協会によると、過去3年間の訪問看護ステーションの求人数は増加しているにも関わらず、求職者数はほぼ横ばいという結果でした。
また、求職者数は複数回答可能の調査であるため、訪問看護ステーションを第一希望とする求職者はさらに少なくなるでしょう。
さらに、訪問看護ステーションの求人倍率は3.88 倍もあり、他の施設と比べて最も高い結果です。採用側としては、非常に困難な状況が続いているのが現状です。求職者の希望先になれるコンテンツを制作して、差別化を図る必要があります。
年度 訪問看護ステーションの求人数 求職者数(複数回答) 2020 15,596 4,791 2021 17,335 5,385 2022 19,486 5,017 引用:公益社団法人 日本看護協会 広報部2022年度「ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析」 結果
(https://www.nurse.or.jp/home/assets/20231114_nl01.pdf)
ブランディングで競合と差別化
自社サイトをブランディングして、病院や診療所を希望している求職者に目を向けてもらったり、他の訪問看護ステーションとの違いを表現したりする必要があります。
ブランディングとは、自社の価値観やサービスに共感してもらい、ファンになってもらえるよう活動することです。訪問看護ステーションでは、以下のような内容を発信するのがおすすめです。
- 訪問看護の方針や理念
- 教育体制
- 福利厚生
- スタッフの仕事内容や職場の雰囲気
上記をうまく発信できれば、採用にも繋がるでしょう。
訪問看護ステーションのホームページ制作で重要なポイント
訪問看護ステーションのホームページを制作するうえで大切にしたい3つのポイントを解説します。
市場の分析とターゲットの設定
自社サイトを制作するために、市場の分析とターゲットをあらかじめ決めておきましょう。同じ地域の競合がどのようなツールを使っているかや、何を発信しているのか調べることで差別化を可能にします。
また、ターゲットは、利用者なのか求職者なのかによって、最適なアピール内容が異なります。社内で明確化してから制作に進みましょう。
上位検索表示のためのSEO対策
自社サイトを制作しても、新規利用者や求職者の目に届かなければ意味がありません。すでに訪問看護ステーションの業界でも、ほとんどがホームページを開設しているはずです。
キーワード検索をされたときに、検索結果の上位に表示されるためにSEO対策という工夫が必要です。SEO対策として、以下のような例があります。
- キーワードの選定
- 適切な構成
- 情報の権威性や信頼性
- 最新情報へ更新
SEO対策を意識して行うことにより、自社サイトを上位に表示できるようにしましょう。
読者にアクションを起こさせる導線設計
自社サイトに訪れた人が、実際に行動を起こしてもらえるような導線を設計すると、応募や問い合わせに繋がりやすくなります。
「3NOT」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ホームページを訪れた読者の行動を表す言葉で、「読まない」「信じない」「行動しない」と言われ、いかに読者を行動させられるかがカギとなります。
掲載内容は、具体的に以下の流れで進めていくのがポイントです。
-
- 読者の悩みに共感
-
- 悩みの解決策を提示
-
- 証拠をわかりやすく解説
-
- よくある質問で読者の不安を解消
-
- 適切な場所に問い合わせボタンを設置
-
- メールやLINEなどの連絡手段を複数用意
作り上げたサイトを最後まで読んで行動してもらうために、全体の文字見やすさや操作が簡単か確認するのがおすすめです。
自社サイト制作で実現できるメリット
自社サイトを制作することで実現できるメリットを解説します。
自社の情報を自由にアピール
自社サイトであれば、写真や動画など制限なく自由に発信が可能です。採用で活用する場合、訪問看護ステーションは特に人材確保が難しいので、自社で「働きたい」と思わせるコンテンツが重要です。
- 1日のスケジュール紹介
- 利用者の年齢層や疾患の傾向
- 実際に働くスタッフの声
- 研修制度
- 写真や動画による施設紹介
ただし、情報を公開するまで内部で完結する機会が多くなります。求職者にマイナスイメージを与えないよう、客観的な視点を持つように気をつけてください。
応募者のミスマッチを防いで質の高い人材を採用
自社サイト内にて、看護の方針や仕事内容の具体的な発信は、求職者がエントリーするための判断材料となります。入社後のミスマッチを防ぐことは、双方にとってメリットが大きいですよね。
もし、求人の問い合わせが多い訪問看護ステーションであれば、「求める人物像」などの掲載や、面接まで段階的に選考を行うことで、より質の高い人材に出会えるようになります。
中長期的な採用コストを削減
自社サイトは初期費用がかかりますが、中長期的に見ると結果的に採用コストを削減します。新しい人材を確保する方法として、まず頭に浮かぶのは求人掲載サイトではないでしょうか。働く地域や雇用形態を簡単に調べられ、すぐにどのような求人があるか見れるので、利用者は多いです。
しかし、求人情報を掲載する期間が定められたり、採用が成功すると報酬を支払ったりと、出費が多くなってしまう傾向にあります。自社サイトは、掲載期間や追加の支払いがないので、経費削減が可能です。
Web制作会社へ依頼するなら決めておくべき3つのこと
自社サイトを制作するなら、Web制作の専門家に依頼するのがおすすめです。制作会社に依頼する前に、社内で決めておくべき3つのことについて解説します。
意向を打ち合わせの前にある程度固めておけば、制作会社とのズレも発生しにくくなります。「考えるのが難しい…」という場合は、その旨も伝えて制作会社と一緒に決めていきましょう。
自社サイト制作の予算
自社サイトを制作するには、以下のような費用が発生します。
- ホームページ制作費
- 掲載写真の撮影費
- メンテナンス費用
予算によってデザインや機能は幅広く調整可能なので、事前に金額を決めておけば選択の基準ができてよいでしょう。
訪問看護ステーションに関心があるターゲットを明確化
自社サイトを制作する前に、どのような人をターゲットにするか明確化しておきましょう。具体的な対象者を設定することで、より関心を持ってもらいやすくなります。
例えば、新卒看護師の求職者や訪問看護ステーションの転職希望者、利用検討中の地域住民など、ターゲットによって知りたい情報は下記のように大きく異なってきます。
ターゲット | 掲載内容の一例 |
新卒看護師 | ・研修制度
・働く看護師の声 |
中途看護師 | ・看護の方針や理念1日の業務内容 |
地域医療機関 | ・実績
・対応可能な医療行為 |
地域住民 | ・健康に関するコラム記事
・訪問可能エリア |
ターゲットが求める情報を正しく発信できるようにサイト設計するのがおすすめです。
自社サイト運営体制の構築
自社サイト完成後は、継続的に運営するために「誰がどのように担当するか」を決める必要があります。以下のような役割分担を事前に決めておきましょう。
- 投稿記事の内容や頻度
- 写真や動画の撮影担当者
- ブログ更新の担当者
- お問い合わせ対応の責任者
実際に取り組むなかで、社員への負担が大きくなっていないかや簡略化できる作業がないかなど、運用方法の見直しも続けてください。
まとめ
この記事では、
- 訪問看護ステーションが自社サイトを制作する必要性
- Webサイト制作で重要なポイント
- 制作会社へ依頼前に決めた方がよい内容
について解説してきました。
訪問看護ステーションを運営するにあたり、自社サイトが最も柔軟に発信できる場です。特に採用に関しては、医療分野の中でも求人倍率が高いため、求職者に自社をどれだけアピールできるかが決め手となります。
弊社では、Webサイト制作の中でも、特に医療介護業界に精通しております。お困りごとやご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。